Vtuberの場合、アバターなどの映像を映し出すためのグラフィックボードが必要になるため、オフィス用ではなくゲーミングPCをおすすめします。
もちろん動画編集ソフト等を無理なく動かすためのCPUや、同時に多くのソフトを使用するためのメモリ、動画素材やアプリを入れるためのストレージなど、他の性能も高ければ高いほど良いものではあります。
自分のやりたいことや予算と相談し、パソコンのスペックを検討しましょう。
PCスペックの見方・各パーツについて
※この章の内容は後述する買い方、BTOを前提に執筆しています。
自分でパーツを集める場合に気にするべきところは書ききれていません。
CPU
CPUはPCの脳に当たる部分です。
並行して同時に作業できる量や、読み込みや処理を行うスピードに、CPUの強さは直結しています。
IntelのCPUですと分かりやすく、『Core i7-10700』といったように『グレードー型番』と表記されています。
『Core i7』のように『Core i9,Core i7, Core i5 , Core i3 , Celeron , ……』等と表記されているのがグレードで、同じ世代なら数値が大きいほうが強くなります。
簡単な動画編集程度ならグレードがCore i5でも十分に処理できますし、普段使いしている分には上位グレードとの差をそれほど感じないことでしょう。
ただ、凝った編集の動画制作や高解像度のゲーム配信、3Dモデルを動かすといった場合は、段々それ以上が欲しくなってきます。
4Kや3Dモデルなどの処理に時間のかかりそうなコンテンツは、どんどん広がってきています。
長く使うことになるものですし、迷ったときはCore i7等、上位グレードのCPUを選べると良いでしょう。
型番が違うことでどれだけ処理能力が違うのかについては、ドスパラ等が独自に毎世代比較しています。
最新のCore i7ならどれでも十分に利用できると思いますので、参考にしたい場合だけ確認してください。
メモリ(RAM)
メモリは、作業台の大きさと言えるパーツです。
8GB、16GBといったような数値の大きさが、概ね作業台のスペースとなり、アプリをどれだけ同時に動かすことができるかを決めることになります。
重たいゲームや凝った動画編集をするときは、それだけで4GBや6GBと大きく作業台を埋めてしまいます。
できるだけ大きい物を選んでおかなければ、他のアプリを同時に動かすスペースがなくなってしまうため注意が必要です。
最小限4GBから売られていますが、編集用やゲーミング用と銘打って売られてる物の多くは16GB以上となっています。
作業台ですので、100%物が敷き詰められた状態では作業効率が落ち、処理も遅くなるものです。
4GB使用する動画編集をするのなら、それ以外何も起動しないとしても6GBや8GBは欲しい、ということになります。
メモリが足りないことはアプリが突然停止する原因にもなります。
3D等の重たい作業をする予定があるのであれば32GBと大きなものを選んでおくのも良いでしょう。
メモリの余裕は心の余裕です。
ストレージ(ROM)
ストレージは、机の引き出しに当たるパーツです。
HDD、SSDといったほうが馴染みがあるのかもしれません。
最近のゲーミングデスクトップPCではHDDとSSDの両方とも積まれていることが多いです。
HDD
HDDは大容量の引き出しで、画像や動画素材、ゲームのデータなどを大量に入れることができます。
HDDの容量選びは、自分がどれだけ整理整頓できるかにかかっています。
必要のない動画素材を逐一消さず、長時間の録画をたくさんしてしまう人は、1TBあったとしてもみるみる残量が無くなっていくことでしょう。
SSD
SSDは引き出しというよりも、整頓して並べておくスペースです。
あまり多くは入りませんが、読み込みや書き込みが早く、パソコン自体やアプリの起動スピードにつながります。
SSDはパソコンやアプリを動かすシステム等が保存されていくため、使い続け、様々なアプリを入れていくほど埋まっていきます。
並べているスペースの空き容量が詰まってくると、SSDでも動きが段々遅くなり、ギリギリまで容量を使ってしまっていると、Windowsのアップデートができなかったり、様々な不具合が起きたりします。
カスタマイズについて
HDDは外付けのものを簡単に買い足すことができますが、SSDの交換は知識が必要になってきますので、長く使うのでしたら最初からSSDを512GB等、大きいものを選んでおくのがおすすめです。
もしもSSDしかないPCを購入する場合は、ひとまず1TBや2TBだけでもHDDを追加しましょう。
これで写真や動画がSSDになだれ込み、容量を埋めてしまう事態を防ぐことができます。
SSDの交換については、こちらの記事で解説しています。
記事のURL SSD換装について 大容量のSSDに取り換える(準備中)
グラフィックボード(GPU)
ビジネス用のものには別で搭載されていないことが多いのですが、映像をきれいで滑らかに映し出すためにはグラフィックボードが必要です。
ゲームを高画質でプレイしたり、編集した動画を出力するのに必須のパーツで、性能の低いものを購入してしまうとアプリを起動できないこともあります。
3Dモデルを手直ししたり、VRに関するアプリを使用したりするときは、特にグラフィックボードの性能が必要です。
よくアプリの要求スペックに記載されているグラフィックボードのGeForceシリーズは、数字が大きくなるほど強くなります。
西中ニシカの3Dモデルを動かしているLuppetの動作に最低限必要なスペックや、FPSゲームのApex Legendsの推奨動作環境が、NVIDIA GeForce GTX 970となっています。
ドスパラのゲーミングデスクトップをベースに選ぶ場合、一番下の物でもやすやすと超えられる性能のため、動かないことをそれほど心配する必要はありません。
ただ、グラフィックボードが強いほど安定して滑らかにプレイできますし、VIVEなどでVRの特に重たいゲームをやるとなってくると、2000代、3000代の数字が欲しくなってきます。
キリがないものではありますがCPU等同様に、そういったグラフィックボードが必要になる用途に興味があり、長く使うのであれば、できるだけ良い物を選んで損はないでしょう。
グラフィックボードの性能も、ドスパラが参考にできる比較表を公開しています。
電源
電源が足りなくなってくると動作が遅くなるほか、負荷がかかる度に画面が止まったり、電源が落ちたりと、電源を交換するよりほかなくなります。
推奨スペックの電源は、既にベースとなるデスクトップパソコンに搭載されています。
ただ、パーツを追加・交換できることが強みであるデスクトップパソコンですので、長く使っていくうちにメモリを足したりグラフィックボードを取り換えたりすることもあるでしょう。
今後の事を考えて+100W、後々こだわりそうな人はもっともっと余裕をもって上の電源を選んでおくと安心できます。
西中は増やさなかったため、割と今不安です。
PCの買い方(BTO)
BTOとは受注生産を意味する言葉で、変更・追加したいパーツを選択し、注文通りのカスタマイズのPCを購入することができるサービスです。
PCをカスタマイズするというとハードルが高そうに思えますが、今はドスパラやパソコン工房、マウスコンピューター等のサイトで、安心して注文することができます。
これらのサイトでベースとなるPCを選び、カスタマイズする項目を選んで注文するだけで、組み上がったPCがすぐに自宅に届くのです。
ドスパラでしたら、ページ上部のタブからゲーミングデスクトップを選択し、右上のラインアップをクリックすることで、ベースのPCを選ぶ画面のすこし上まで移動できます。
グラフィックボードとCPUを元にベースとなるPCを選択しましょう。
構成内容を変更するボタンをクリックすると、カスタマイズ画面に移動できます。
画面下に表示される価格を確認しながら、変更したいパーツを選んでいけば、好みにカスタマイズしたPCを注文することができます。
結局のところ長く使うものでしたら、予算の限り一番良いものを選んだほうが良いパーツばかりではあります。
電源・CPU・SSD等、用途や交換のしづらさから優先順位を決め、購入を検討してください。
パーツを自分で集める場合の注意
この記事の内容は、ある程度BTO前提で書いています。
メモリの規格やCPUの世代、グラフィックボードのサイズや電源の変換効率など、自分でパーツを集める場合に気にするべきところは書ききれません。
パーツをそれぞれカスタマイズしたときの必要なW数や、別で用意していたパーツを差し込んで使うことができるか等、気になることはBTOで注文する際、各サイトのサポートセンターにチャットで聞くことができます。
なんでも親切に教えてもらえるので、パソコンやカスタマイズで迷ったことは、遠慮なく相談してみましょう。
西中のパソコン構成
現在の西中ニシカのパソコン構成はこのようになっています。
CPU Intel Corei7-8700
メモリ(RAM) 32GB
ストレージ(SSD) 1TB
ストレージ(HDD) 2TB+1TB
グラフィックボード GeForce GTX1050Ti
電源 400W 80PLUS
SSDとHDDは後から追加、交換をしています。
電源が貧弱で、今後が少し心配です。
現在はこれを超えるスペックの物も10万円台で買えるため、あまり参考にできないと思います。