⑧Warudoワンオペ3DLIVE『ブループリント:パーティクルと演出』

カメラワークができたら、次はライブの演出設定を行います。

今回は「紙吹雪などのパーティクル」「プロップの表示切り替え」「ライトの複雑な制御」の3つを解説します。

パーティクルの生成

まずは一番簡単な、紙吹雪を降らせる演出です。

+ボタンで新しいブループリントを追加して、名前を「パーティクル」に変更しましょう。

「MIDIキーを押すと」と「パーティクル効果を生成」を追加して、出口と入口を繋ぎます。

ソースから紙吹雪を選択して、入力をクリックして動作を確認します。

出現位置を調整したい場合は、「位置オフセット」の数値を変更しましょう。

必要であればスケールも変更して、好みの見た目に調整します。

「キーを押す」の数値は、好きなタイミングで発生させたいなら0~11の間など、キーパッドの範囲内で設定するのがおすすめです。

後からこのようにノードを繋ぐことで、2と55のどちらを押しても動作するように設定することもできますので、迷ったら12以降の数字(今回は55)を割り振っておきましょう。

プロップの表示切り替え

曲に合わせて観客やペンライトの色差分や振り方差分、スクリーンに映す動画の差し替え、ライトのオンオフ演出等に使用する、表示切り替え設定を作ります。

新しいブループリントを追加し、名前を「表示切替え」にします。

「MIDIキーを押すと」と「アセット有効状態の切替え」を繋いでください。

アセットを選んで、アクションを「切り替え」に変更します。

これでMIDI信号を送るたびに特定のアセットのON/OFFを切り替えられるようになります。

スクリーン切り替え用のアセットも作りましょう。
表示したいソースの数だけスクリーンやサブスクリーンを複製しておきます。

ノードを複製して、各種ペンライト、ライトアセット、スクリーンを、アセットから選択します。

今回、キーは60以降を使いました。

信号を送る際は、画面から消したいもの(非表示)と出したいもの(表示)に対して、同時に信号を送るように設定します。

演出上、絶対に同時に動かしたいものは、同じ数字を入れてしまって大丈夫です。

ビデオをスクリーンで流す場合に注意したいのが、デフォルトの自動再生だと配信開始前であっても勝手に動画が始まってしまう点です。

これを防ぐためには、流すスクリーンごとにブループリントを新規作成し、以下のようなノードを設定する必要があります。

ブループリントが無効になっているときは、適当な動画ファイルを指定した上でスクリーン自体を非表示にしておきます。

そして、ブループリントが有効になった瞬間に、本来流したい動画ファイルへ切り替わり、スクリーンも有効化されるように組みましょう。

「ブループリントが無効になっている場合」のノードを2つと「ブループリントが有効な場合」を2つ、「アセットプロパティの設定」を4つ用意します。

表示切り替えのブループリントに「ブループリントの有効状態を切り替える」ノードを置きます。

これで先ほどのブループリントごとオンオフの切り替えをすれば、いつでも動画を表示すると同時に最初から再生できるようになります。

ストロボライト・スポットライト

ストロボライトやスポットライトも、有効・無効を切り替えて演出を作ります。

一個ずつ切り替えたいときはここまで同様に「アセットプロパティの設定」を使用するだけで設定できます。

例えば沢山のスポットライトが順に点滅するような演出をしたいとき、MIDI信号を一つずつ送るのは大変です。

そこで、一つのキーだけで連続した動きを作れるノードを組んでみましょう。

プラスボタンでブループリントを新規作成し、名前を「スポットライト」にします。

使用するのは「MIDIキーを押すと」「アセットプロパティの設定」「遅延コントロールフロー」の3つです。

「アセットプロパティの設定」でアセットから操作したいライトを選択し、データパスからは切り替えしたいメッシュを選択しましょう。

切り替えを「はい」にします。

その後に「遅延コントロールフロー」を繋ぎ、次のライトの切り替え用の「アセットプロパティの設定」と交互に繋いでいってください。

この遅延コントロールに入力した秒数分だけ待機してから次の処理が実行されるので、0.07秒間隔にすれば素早い点灯、0.2秒間隔にすればゆったりとした点灯といった具合に、リズムを自由に作れます。

左右対称に光らせたい場合は、「MIDIキーを押すと」を同じ数字のキーで2つ作ることで可能になります。

同じ数字のキーを入れた「MIDIキーを押すと」を複製し、「切り替え」を「いいえ」、「目標値」を「いいえ」にするとオンオフ切り替え用ではなくオフにするためのキーを作ることができます。

反対に「切り替え」を「いいえ」、「目標値」を「はい」にすると、全て点灯させることができます。

ここで、順に処理されるノードを作成した場合に、他のブループリントに追記せず、「ストロボライト用のブループリント」、「スポットライト用のブループリント」といった具合に分けなければならない理由を説明します。

例えば、順番に点滅させる演出の途中で、「切り替えと目標値をいいえにした、全て消灯」のノードを実行したとします。

このとき、単に消灯の指示を出すだけでは、実行中だった順番に点滅させるノードが有効なままのため、消灯後に勝手にライトが点灯してしまいます。

こうした演出の衝突を防ぐために、実行中のノード自体を強制終了できる「ブループリント有効状態を切り替える」のノードを使用します。

表示切り替え用のブループリントに「ブループリント有効状態を切り替える」のノードを配置し、「MIDIキーを押すと」のノードと繋ぎます。

「アクション」は「無効化」に設定します。

ただし、これだけでは処理を止めることしかできません。

そこで、スポットライトのブループリント側に「ブループリントが無効になっている場合」と「アセットプロパティの設定」のノードを配置してください。

切り替えと目標値をそれぞれ「いいえ」にすることで、ブループリントが無効になっている場合は消灯、というルールを作ることができます。

これらを繋げたら、スポットライトの数だけコピーして貼り付ければ完了です。

これで、他のノードが実行されている途中であっても、ブループリントごと無効化することで、割り込んで確実にすべてのライトを消せるようになりました。

ストロボライトについても、同じ要領でノードを作成します。

ライトの色変更設定

演出に合わせて、スポットライトの色変更も作っていきましょう。

こちらも「MIDIキーを押すと」に「アセットプロパティの設定」をたくさん繋ぎ、各スポットライトに紐付けていきます。

今回は規定のマテリアルプロパティの0番目に色変更を追加していたので、「既定のマテリアルプロパティ[0]>ターゲットカラー」を選択します。

各スポットライトのデータパスでも同様に色変更用のものを選び、ノード全体を複製します。

片方の目標値は好きな色に設定し、もう片方は元の灰色に戻すための設定として色を変えず残しておきましょう。

色をパッと変えるだけでなく、段々と変えたい場合は、移行期間に好みの数値を入力しましょう。

ポイントライトやレーザーライトの色変更も、同じ要領で設定できます。

スポットライトの色に合わせてポイントライトの色も変更するのであれば、「MIDIキーを押すと」の数値は一緒で良いでしょう。

ビームライト・レーザーライト

ビームライト

まずは分かりやすい「ビームを点灯させ、撫でるように動かし、消す」という一連の動きを作ります。

順番としては、照射角度を合わせ、ライトを有効化し、角度を動かした後、ライトを無効化する、という流れです。

使用するノードは「MIDIキーを押すと」「アセット回転を設定」「アセットプロパティの設定」の3種類です。

これらを「回転(開始地点)」「プロパティ(点灯)」「回転(終了地点)」「プロパティ(消灯)」の順に並べていきましょう。

まずは繋がずに配置して、設定を整えていきます。

最初のアセット回転を設定では、移行期間を「0」にし、回転を開始する位置の数値を入力します。

入口をクリックして、ライトのスタート地点が合っているか確認しておきましょう。

次に、2つ目のアセット回転を設定して、移動先となる終了地点の数値を決定します。

アセットプロパティの設定では、操作したいライトを選び、データパスで切り替えたいメッシュを指定しましょう。

切り替えを「いいえ」にし、点灯させるノードは目標値を「はい」に、消灯させるノードは目標値を「いいえ」に設定します。

これらを順番に繋ぎ合わせれば、一連の動きが完成します。

移行期間はお好みの速さに調整してみてください。

トランジションイージングは、「OutSine」や「Linear」が使いやすいと思います。

もし速度や角度のバリエーションを増やしたい場合は、このノードを複製して数値を変えたものを作成しましょう。

レーザーライト

次はレーザーライトの設定です。

レーザーライトもマテリアルプロパティで調整する項目が多いため、ライトの点灯もプロパティの遷移も、基本的にはすべて「アセットプロパティの設定」ノードを使用します。

まずは「MIDIキーを押すと」と「アセットプロパティの設定」を用意しましょう。

あらかじめ道具の設定画面で、操作したい要素をマテリアルプロパティに追加しておく必要があります。

一番上を0番目として、今回は3番目にレーザーの回転速度を変更するマテリアルプロパティがあります。

レーザーの回転スピードなどを変えたいときは、この既定のマテリアルプロパティをクリックし、「ターゲットFloat」という入力欄に、移行してほしいスピードの数字を入れることになります。

例えば、速く動かしたいなら大きな数字を、ゆっくりにしたいなら小さな数字を入力します。

「ターゲットFloat」に数値を入れ、どの程度の速度で動かしたいかを確認したら、ブループリントに戻りましょう。

データパスでは入力欄と同じ項目、「既定のマテリアルプロパティ[3]>ターゲットFloat」を選択します。

目標値には移行させたい数値を入力しましょう。

このノードを繋げば、MIDI信号を送ることで、マテリアルプロパティで設定している速度等の項目を切り替えることができるようになります。

MIDI信号の節約

ここまで多くの演出を作ってくると、MIDI信号の空き番号が少なくなってくるおそれがあります。

信号を送る数は0から127までと決まっており、これを超える設定は少し応用編になりますので、今回はMIDIの数を節約する工夫をしましょう。

点灯やスピード、点滅の加減などをそれぞれ個別に設定するのではなく同時に切り替えるように、左右のライトも同時に動かすようにまとめると効率的です。

消灯用のノードとライトの本数を変えるものもそれぞれまとめ、色の変更はポイントライトの色変更と同時にできるようにしました。

これで、ほぼすべてのノードの準備が整いました。

最後に手動操作用のブループリント設定が残っていますが、Warudoは一度保存し、終了しておきましょう。

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