髪の編集も顔の編集と同様に、プリセットを選択して編集します。
プリセットの選択・調整
ひとまず、プリセットからイメージに近いものを選んでいきましょう。
運よく作りたい髪型と似たものがあれば、それを土台に調整していくのがおすすめです。
髪型の部位もパーツ分けされているので、前髪・後ろ髪など、組み合わせて選択できます。
イメージと似たものがない場合は、太さを変えたり髪を引き直したりができるため、いったん近しいものを選んでください。
メインカラーも適当に選択しておきます。
ルックの調整
髪型を編集へ進む前に、髪にはシェーダーカラーを多少使いたいので、「ルック」をクリックして設定しておきましょう。
西中は髪のアウトラインを0にして消しがちです。
それ以外のアウトラインは残すことが多いですが、少し距離を開けてもギザギザにならない程度に細めています。
リムライトの項目はすべて0で設定します。
陰影の項目で髪の影の硬さをいい感じに調整しておくと、色をベタ塗りしても完成形がいい感じになります。
個人的な好みですが、髪の影の硬さは0にしています。
「目の可動域」では、いろいろな方向に視線を向けると時にどこまで瞳を動かせるかという領域を決めることができます。
極端に特徴的な目でなければ、あまり弄らなくてもいいパラメーターだと思います。
「揺れもの」に関しては、イヤリングなどのアクセサリーがある場合に調整する項目です。
こだわりがなければそのままで問題ありません。
諸々の調整が終わりましたら、髪型の、髪型を編集に戻りましょう。
髪型の編集
今回は前髪を選んでいないので、カスタム→新規作成→髪型を編集と選択して編集していきます。
手書きヘアーの作成・編集
編集画面を開いたら、まずは手書きグループのネットを動かして髪の毛の沿う面を調整します。
欲しい髪が作成しやすいように矢印でネットを広げて、ブラシで線を引いていきます。
細かい部分は矢印や制御点で調整していきましょう。
違う形のネットが必要になったら、「手描きヘアーを作る」を押して新しいネットを作ります。
ネットの複製がしたい場合は右クリックから複製できます。
ネットはたくさん重ねることができるので、髪のボリュームを出したり隙間を埋めたりして、理想の髪型を作っていきましょう。
髪の編集は矢印や制御点で調整したり、ブラシで線を引いたり、修正ブラシで線を引き直したり、パラメーターで太さを変えたりと、作業量が多いものですが、根気よく編集していきましょう。
余談ですが、こちらの西中ニシカの髪型は、プリセットの髪の毛を必死に制御点で動かして作ったものです。
テクスチャの編集
最初の1本髪の毛を作ったら、一度テクスチャの編集をしてみましょう。
矢印でヘアーをクリックして、右上の「マテリアル」からテクスチャを編集をクリックします。
髪の毛は、真ん中より少し上を明るく、毛先はぼかして髪の毛の流れを表現する線を描いてみるとそれっぽく見えます。
髪の流れの線は、テクスチャ編集画面の一番右にあるブラシを使うと簡単に表現できます。
難しそうであればベタ塗りに近い感じにしても良いと思いますし、BOOTHで配布・販売されているテクスチャを使ってみるのもおすすめです。
シェーダーカラーは薄めに設定しておきましょう。
シェーダーカラーの色を強めにし、シェーダーカラーがある前提のデザインをするのは、使用するアプリの光源によって色が消えてしまうことなどがあるのでおすすめできません。
ハイライトも好みで消してしまっても良いでしょう。
パラメータの調整
マテリアルでは、それぞれの髪のパラメーターを調整することもできます。
髪と髪の境界を自然にしたい時は「ハイライト」を調整しましょう。
ベタ塗りせず、髪のテクスチャを描いている場合は、「オフセット」や「横幅」を調整して違和感をなくしてください。
そのほかにも、髪の毛の位置や太さ、厚み、ひねり(うねり具合?)やなめらかさもパラメーターで調節することができます。
毛先の形の調整は、形状で行います。
複数の髪色を使う場合
髪の毛の色を複数使いたい時は、「複製」ボタンでマテリアルを複製してから調整します。
複製せずに色を変更すると、全体の色が変わってしまいます。
メインカラーを変えるだけでも良いと思いますし、テクスチャを編集からレイヤーを追加して重ね、塗りつぶしたレイヤーを乗算などで合わせ、不透明度を下げて調整するのも良いと思います。
同じ色に変えたいヘアーをクリックして、マテリアルもクリックし、差し替えましょう。
ハイライト位置の調整
髪のテクスチャがベタ塗りでない場合、不自然な位置にハイライトが表示されてしまうことがあります。
ハイライト位置を調整して、不自然な境目を消していきます。
オフセット調整
オフセット調整では、テクスチャの表示幅を調整できます。
このようなテクスチャを使用することで、髪の内側に別の色を使用することもできます。
ベースヘアの編集
ベースヘアもテクスチャを編集より変更することができます。
透明度を保護した状態でレイヤーを重ねて直接塗るか、複製したレイヤーを乗算にして不透明度を調整して変更します。
色を塗る場合ははベースヘアの上にある髪の毛と同じ色を使いましょう。
ただし、VRoid Studio内で直接編集をすると、なぜか白い縁が発生します。
ペイントソフトにレイヤーを出力して編集するほうが良いでしょう。
顔回りのアクセサリー
顔といっしょに動くアクセサリーは髪の毛で作ることができます。
今回はリボン、ヘアピン、八重歯を作りました。
なぜかマテリアルが勝手に2倍に増えることがあるので、右クリックで見つけ次第消しておきましょう。
これを放っておくと次は3倍、4倍…と増えていき、最終的には髪をクリックするごとに処理落ちするようになってしまいます。
髪の毛のマテリアルで作成したアクセサリーは、顔と連動して動きます。
顔付近にあるものは問題ありませんが、例えば尻尾やポーチのような顔以外にくっついてるものは、顔と一緒に動いてしまうために挙動が大変なことになってしまうので注意しましょう。
もしどうしても必要な場合は、VRoid以外で制作することになります。

