VRoid Studioにはプリセットが用意されており、イメージに近いものを選んで素体を編集することができます。
左の「顔」の欄から順に説明していきます。
プリセットの選択・調整
顔の形や瞳、口、眉など顔パーツ全てを一括で変更できるものも用意されていますが、一つ一つパーツごとに選択して作成しています。
変更したいパーツのアイコンをクリックすると、プリセットの一覧が表示されます。
プリセットには形や質感を設定したものが並んでいるので、好みのものを選んでから色やパラメーターを変更するだけで、簡単に自分だけのパーツを作成することができます。
さらに調整したい場合は「テクスチャを編集」をクリックし、自分で編集を行うこともできます。
テクスチャの編集「瞳」
瞳の編集を例に、テクスチャの編集工程を解説します。
まずはプリセットから好みの目のデザインを選びます。
このプリセットの目の、瞳の色とパラメーターの設定を変えるだけでもよいと思います。
プリセットから選択した後、「テクスチャを編集」を押すとさらに細かい瞳の編集画面に変わります。
ここではブラシを選択し、瞳を直接書き込んでいくように編集することができます。
ブラシの太さを変え、スポイトで色を取る・カラーサークルから色を選ぶなどして、描いてみてみてください。
間違ったときはCtrl+zキーで戻すことができます。
目の塗り方については、ピクシブで「目イキング」と検索し、絵師さんが公開している目の描き方を参考にするのも良いでしょう。
レイヤー名の右側クリックするか、レイヤー名を右クリックすることで、透明度保護ができます。
この錠のマークをつけておくことで、現在描き込みがないところへはみ出すことがなくなります。
左右対称定規にチェックを入れておくことで、両目とも同じように塗ることができます。
ブラシの質感や不透明度を変えたり、ぼかしを使うのも良いでしょう。
レイヤーは+ボタンで上に重ねられます。
右クリックで複製することもできます。
ぼかしを使いたいけどハイライトはぼかしてほしくない…というときなど、別のレイヤーにハイライトを描くようにすれば解決です。
レイヤーを右クリックで、上下の順番を入れ替えられます。
テクスチャのインポート・エクスポート
レイヤー名を右クリックし「インポート」を選択することで、BOOTHなどでダウンロードした瞳テクスチャや、他のペイントソフトで描いたイラストを読み込ませることができます。
反対に、VRoid Studio内で作成したテクスチャを「エクスポート」で書き出すこともできます。
これらの機能を利用して、ざっくり印だけつけたテクスチャをエクスポートし、印を参考にペイントソフトで細かく瞳を描いてからまたインポート、読み込ませることができます。
どの部位のテクスチャを編集するかは、左側のアイコンで切り替えできます。
元のプリセットのメニューに戻りたい時は、左上のバツ印を押します。
その際、編集したアイテムを保存するか確認するポップアップが表示されます。
「上書き保存」を選択すれば、編集した内容が一つのアイテムとして保存されます。
初めての保存の時は新規データとして保存されます。
後でわからなくなりそうなので、右クリックでデータの名前を変更しておきましょう。
残りのプリセットの選択・調整
ひとつひとつのパーツごとにテクスチャ編集を行うのは効率的ではないので、先に完成イメージと近いプリセットをすべて選んでしまいましょう。
プリセット選択時、パラメーターを調整できるものは、好きなように調整してください。
パラメーターのバーの範囲以上の数値を設定したい場合は、パラメーターの数字をクリックし、直接入力をすることで設定できます。
口内など、選択する場所が見えないときは、表情編集より「あ」などを選び、口を開けてから選びます。
鼻やチーク、まぶたなど、肌テクスチャにそのまま描く人は、プリセットを選択しなくとも構いません。
保存したいときは3本線のアイコンをクリックし、保存を選択してください。
テクスチャの編集
プリセットを選び終えましたらテクスチャの編集に戻ります。
細かいパーツの編集に関しては個別に記載していきます。
ハイライト
NISHINA作成時は、自分流のハイライトの上にプリセットのハイライトの不透明度を下げて重ね、より目がキラキラしているように情報量を増やしてみました。
白目
デフォルトで設定されている「シェーダーカラー」だと違和感が出てしまいがちなのでチェックを外し、影はテクスチャに書き込む方針です。
カラー調整はお好みで使っても良いと思います。
まゆげ
眉毛はエクスポート機能でペイントソフトへ持っていき、全体を濃く塗った後、縁を残して薄く塗り直しました。
ClipStudioPaintであれば、「自動選択→選択範囲を縮小→塗りつぶし」の手順で、縁を残して内側を塗ることができます。
まぶた
瞼は調整した他のパーツとのバランスを考えて、プリセットから選び直しました。
アイライン
アイラインも他のパーツとのバランスを考えつつ、好みのシルエットになるようにテクスチャ編集で調整しています。
丸いシルエットにしたかったので、選んだプリセットのテクスチャを消したり描き足しと、ざっくり調整してからエクスポートします。
ペイントソフトに読み込み、綺麗に清書し、保存したものを再度インポートで読み込みます。
まつげ
今回は描きませんでした。
鼻・チーク
プリセットから選んでもいいですが、西中は肌テクスチャにまとめて描き込む派です。
別々で作成してもまとめて作成しても同じなので、やりやすい手順で行ってください。
口
編集前に見やすいよう、「表情編集」より「あ」など、口の中が見えやすいものにしておきます。
唇のラインをちょっと濃い色にしてみました。
口内
口内はペイントソフトで色を濃くし、歯は真っ白に、舌の色も黄色っぽいのが嫌だったので調整しています。
口内にも「シェーダーカラー」の項目があるので、設定を切っておきましょう。
カラー調整もお好みで切るなどしてください。
肌
「シェーダーカラー」と「カラー調整」を切って、テクスチャ編集で一度塗りつぶしてから影を塗っていきます。
影の境目にはぼかしをかけておくと自然になると思います。
今回は前髪のかかり方が左右非対称のため、右側の影を減らしてみました。
「シェーダーカラー」は人形っぽさが出てしまうので、基本的には切ってしまうのがいいと思っています。
色を塗ってみたものの何か違う……と感じる時は、レイヤーを重ねて一度塗りつぶし、レイヤーをオーバーレイ等に変更して不透明度を下げる、といった手順で色味の調整をすることができます。
鼻とチークとまぶたと口を、個別に描いていない場合はここで描いてください。
耳もここでそれっぽい形を描き、適度にぼかします。
難しそうであれば、以前の記事のようにベタ塗りでも十分かと思います。
これで顔は一旦完成です。
髪型を調整した後も、調整したいところは出てくると思いますので、微調整は一旦後に、髪型に進みましょう。
×で保存して、髪型の項目へ進みます。

