UTAUは無料で使用できる歌声合成ソフトです。
自分の声にそっくりな声で自由に歌わせることができます。
西中ニシカの合成音声や3Dモデルの配布ページはこちらです。

UTAUの収録方法による種類について

「あ い う え お」のように30分前後で録れる単独音。

「あーあーいーあーうー」のように音ごとのつながりも収録して滑らかに出来る連続音。
上記2つの他、原音設定が初心者向きではないですが、単独音より滑らかかつ連続音より収録が少ない、CVVCという方式があります。
CVVCのほうが安く請けてくださる方も多いようなので、人に依頼する前提かつ何が必要か自分で調べられる場合はCVVC方式もよいかもしれません。
西中ニシカは連続音で収録したため、この記事では連続音での収録を解説します。
所要時間は休憩含め1時間と少し程度でした。
UTAUの収録準備
必要ソフトの導入
収録ソフト「OREMO」

UTAUの収録には、OREMOを使用します。

UTAU音源制作wikiからOneDrive直接リンクをクリックしてoremo-3.0-b190106をダウンロードしてください。
フォルダを右クリックすることで、ダウンロードできます。

ダウンロードしたファイルを右クリックし、すべて展開を押してください。

中身のファイルはこのようになっています。
また、収録の際はイヤホンかヘッドホンを用意してください。
ガイドに合わせて声を出すため、スピーカーで音を出すとガイド音声が混入してしまいます。
原音設定ソフトについて

原音設定という工程では、setParamを使用し、OREMOで収録した声を歌わせることができるように設定します。
西中ニシカは今回使用していないため、ここでは解説しません。
大まかに設定するだけでしたら簡単でも、細かく調整するとなると大変な作業になりそうでした。
興味がある方は「UTAU 原音設定」で検索してみてください。
収録方法の設定

oremo.exeをダブルクリックして起動し、オプションタブより、収録方法の設定をクリックしてください。

自動録音その1、または自動録音その2を選びましょう。
西中ニシカは自動録音その2を選んだため、今回はこちらを解説します。

BGMファイルの列の右端にある再生ボタンを押すことで、収録中に流れる音を聞くことができます。

音量が大きすぎる場合は、モニター右下のスピーカーマークを右クリックして音量ミキサーを開き、OREMO-3.0-b190106と収録方法の設定の、2つの音量を下げましょう。

収録例を試聴の列にある、再生ボタンで収録例を聴くことができます。

その後、収録方法の設定ウィンドウを、右上の×ボタンで閉じてください。
入力デバイスの設定
次は収録に使用するマイクを設定します。
この設定はしなくとも収録できるため、自分のオーディオインターフェースやマイクのことがわからない、使用できるマイクがひとつしかない場合等はしなくても構いません。

『オプション』→『オーディオI/Oの設定』を開いてください。

PortAudioで録音するにチェックを入れると、入力デバイスの右側よりマイクを選択できるようになります。
試用するマイクを選択してください。

サンプリング周波数は44100のままでよいでしょう。
音名リストの読み込み

ファイルから、音名リストの読み込みをクリックします。

先ほど解凍したoremoフォルダの中の、reclist-renzoku-NHP.txtというテキストファイルを右クリックし、開くを押して読み込んでください。
これで収録の準備は完了です。
UTAU連続音の収録方法

rキーを押すと収録が始まります。
ガイドBGMと最下段に書かれている指示を参考に収録していきましょう。
途中で収録を止めたいときもrキーを押してください。

半角小文字でないと反応しないため、日本語入力になっている時は、半角/全角キーを押してください。

「自動録音停止を受け付けました」とだけ出る場合は、CapLockキーのせいで大文字入力になっています。
ShiftキーとCapLockキーを同時押しして直しましょう。

一番最後の「~~んぐぇんぐぉぐー」まで収録したら↓矢印キーを押して終了してください。
ここまで収録した音声は、resultフォルダに保存されています。
収録は完了ですので、oremoは閉じて問題ありません。
ノイズの除去が必要な場合、こちらのページで解説しているAudacityを使用してください。
原音設定依頼について
これまでの作業で収録したものに、原音設定をすることで、UTAUで歌わせることができるようになります。
何個も作る場合は人は自分で調べてもいいと思いますが、1個作るだけなら調べる時間よりも、数千円で依頼したほうが早いでしょう。

「UTAU 原音設定」でSKIMAなどで検索し、出てきた方にお願いするという手もあります。
西中ニシカはTwitterで検索しました。

resultフォルダや立ち絵をお渡しし、設定してもらったものを受け取れば、UTAUの完成です。
UTAUの使用方法・歌わせ方

こちらのページからUTAUの最新版をクリックし、ダウンロードしてください。
ダウンロードしたファイルは右クリックし、すべて展開を選択します。

中の.exeファイルをダブルクリックして起動します。
表示されるウィンドウでUTAU 歌声合成ツールの修復を選び、完了を押した後、ウィンドウを閉じましょう。

NISHINAを歌わせる場合は、こちらの配布ページから『NISHINA(UTAU)』をダウンロードします。
ダウンロードしたZIPファイルを右クリックし、すべて展開で開きます。

出てきたNISHINAフォルダを [User名]/AppDate/Roaming/UTAU/voice のフォルダにドラッグ&ドロップして入れてください。
これでNISHINAをUTAUで使えるようになりました。

UTAU – 歌声合成ツールのショートカットをダブルクリックすることで、UTAUが起動します。

UTAUは、自分で1文字ずつ音程を決め、歌わせることもできますし、有志の方が作ってくださったUST(UTAU用の歌唱データ)を使用して歌わせることもできます。
USTは「曲名 UST」で検索して、配布されているものを探してください。
今回は地方老人様の配布されている、シニカルナイトプランの歌唱データをお借りしました。

UTAUにUSTファイルをドラッグ&ドロップし、歌唱データを読み込みます。

表示されるプロジェクトの設定ウィンドウで、原音ファイルセットで試用したいUTAUを選び、OKを押します。
Ctrl+Aで全選択し、スペースキーで再生すると、すこし待つことで歌い出します。
クリックしながら左右にマウスを動かして歌わせたい部分だけを選択し、再生することも可能です。

NISHINAはF3のキーで収録しているので、文字をクリックしながら下に動かしてF3に近い音程にすると、NISHINAらしさが強く出ると思います。
COEIROINKの制作レポ・使用方法はこちらのページをご覧ください。