⑤【改訂版】フリーソフトで歌ってみた収録&MIX講座『ハモリの作り方・スケールの理解』※工事中のページ

この記事は、ハモリの音程がわからない、ハモリがないけど作りたい・歌いたい、という方向けの解説記事です。

ハモリの作り方さえわかってしまえば、メインボーカルを録り、「VocalShifter」でピッチをずらしてハモリを生成することができるようになります。

生成した音源をそのまま書き出して、MIXに使ってもよいですし、音質が気になるならその音源を参考に改めてハモリを歌って録音することもできます。

ハモリの基本:3度と6度

ハモリにどの音を使うかは、その曲で使っている音によって変わります。

ピアノの鍵盤にはド~シまで12音あるのですが、1曲で主に使用する曲はそのうち7音だけです。

いったんわかりやすいように、主にCメジャースケール(ドレミファソラシド)を使っている曲で説明します。

スケールというのは曲に使っている音集団の名前で、Cメジャースケールという集団が使える音がドレミファソラシド、という意味合いです。

ハモリにオススメの音は決まっていまして、メインボーカルが歌う音を1度としたとき、3度と6度に当たる音、つまり、2個離れた音と5個離れた音がハモリに適した音となります。

メインボーカルが「ドーレーミー」と歌っている場合、ハモリは上3度の「ミーファーソー」や上5度の「ラーシードー」がおすすめとなります。

3度と6度には下方向もあり、「ドーレーミー」に下3度の「ラーシードー」でハモることもできます。

避けたほうがよい度数

5度、8度、4度は、メインボーカルの1度と相性が良すぎるため、混ざって1音に聴こえてしまう音です。

あっても問題はありませんが、メインの増強という印象で、ハモとはまた別の違う響きになります。

避けたいのは2度と7度です。

上と下、どちらでハモるか

メインボーカルは一番歌いやすい音域で歌うのが基本です。

自分の歌いやすい音域の、さらに上6度を歌うのは結構大変だと思うので、迷ったら上3度でハモるのがよいでしょう。

下3度や下6度も良いですが、オケの楽器と干渉しやすいので注意が必要です。

曲に寄りますが、男性ボーカルがオケの音と近い帯域で歌っている場合、下ハモが楽器と同じ音域を取り合ってモコモコしてしまったり、楽器が鳴らしている音と2度の関係になって不自然に浮いて聞こえたりすることがあると思います。

下6度はオケがある環境ではやめておくのが無難でしょう。

ただし、オケの音が少なめだったり、女性ボーカルのように高い音域で歌っている場合は、下6度や下8度(オクターブ下)で補強するのも有効です。

よくわからなければ、いったん上3度にしておけば問題は起きにくいと思います。

上3度は下3度より目立ちやすいと思いますので、音量で調整してください。

ハモリの自由度について

上3度で一緒に並んで歌うだけがハモリではありません。

上と下、3度と6度を飛び移ったり、邪魔にならないからと4度や5度や1度を挟んだり、歌うところと歌わないところを作ったり、センス次第です。

もちろん、全部下3度でも全く問題ありません。

自分でハモリを付けられるようになると楽しいので、興味がればVocalShifterでメインを2つ読み込ませ、片方を上げ下げして遊んでみてください。

スケール(音集団)の探し方

ここまではCメジャースケール(ドレミファソラシド)で作られた曲の話でした。

スケールが変わると、上3度の幅も変わります。

例えば、Dメジャースケール(レミファ#ソラシド#)で作られている曲では、「レ」の上3度は「ファ#」になります。

Cメジャースケールなら「レ」の上3度は「ファ」ですが、Dメジャースケールでは「ファ#」です。

VocalShifterでずらしてハモリを作るとき、曲のスケールがわからないと、どちらにずらせばよいかが判断できません。

反対に、使っている音集団(スケール)さえわかれば、その中で3度と6度を探すだけハモリが作れるようになります。

楽譜がある場合

楽譜があれば調号(#や♭の数)から、使用されているスケールがすぐにわかります。

例えばト音記号で#が2つ(ファとドにつく)であれば、Dメジャースケールです。

音集団確認表を用意しているので、楽譜上の#や♭の数と照らし合せて確認してみてください。

右側に音集団の構成員(使える音)も記載してあるので、上3度の音をすぐに確認できます。

音集団分類確認表/西中ニシカ

楽譜がない場合・キーを変えた場合

ひとまずメインボーカルを歌ってみて、VocalShifterに読み込ませてください。

左の音階を参考に、だいたい使われている音を書き出していきます。

対応表と照合すれば、当てはまるスケールを探すことができます。

見つけたスケールに合わせて、表を見ながら音をずらしてください。

正直なところ、「曲名 キー」で検索するほうが早い場合が多いです。

検索しても出てこなかったときや、検索結果が信用ならない場合など、この方法で探ってみてください。

転調している曲の注意点

曲の途中でスケールを変える、転調を行っている曲があります。

「曲の雰囲気が変わったな」と感じる箇所で、出てくる音も変わっているように見えたときは、転調を疑ってください。

その場合、前後で別々にキーを探る必要があります。

スケール外の音が使われている場合

作曲者が意図的にスケール外の音を一瞬使っていることがあります。

対応表にどの組み合わせも当てはまらない場合は、「短く一回しか出てきていないこの音は、スケール外の音なのでは」と考えて除外してみてください。

1つ除外しても当てはまらなければ別の音を除外する、という試行錯誤が必要になります。

最近はどうどうと外れた音を使っている曲が増えており、難易度が上がっているように思います。
有名曲であればヤフー知恵袋などで検索するほうが早いことが多いでしょう。

スケールを把握するメリット

スケールを把握できていると、ハモリ作成だけでなく、メインのピッチ補正にも役立ちます。

「歌声りっぷ」で抽出した参考音源のピッチが隣り合う2つの音のどちらか迷ったとき、この曲のスケールではこちらの音を使う、と判断できるようになります。

ハモリ音源の完成

「VocalShifter」で生成したハモリをそのまま使ってもよいですし、しっかり聞かせるハモリを作りたい場合は、生成した音源を参考に歌って録り直すのもおすすめです。

録り直したハモリ音源にも、ノイズ除去や「VocalShifter」でのピッチ・タイミング補正を忘れずに行ってください。

ハモリの作り方とスケールの探し方は以上です。

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